権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する。
皆さん、お疲れ様です。
今年も残すところ、あと僅かとなりました。
今年の締めくくりといたしまして、こちらを書かせて頂きます。
今回はヤッホーさんより引用させて頂きます。
EX1) 権力者というのは自分が何をやっているか、自分の行為がどんな影響を周囲に与えているのかがわからないものです。
ですから周辺の人間が言うことを参考にするしかありません。
あなたは大型ロボットを操縦していますと言われて、でもモニターもなければ計器類もない状態で決定を下さなければいけません。
足元に民家があったとしても報告がなければわからないのです。
そしてこの報告が問題です。
自分の周辺にいる人間が色々な思惑で報告してきます。
誠実でない人がいることが問題なのではありません。
操縦するのに必要な情報が入ってくるようになっていないことが問題なのです。
自動車で例えれば、バックミラーやサイドミラーが付いているかどうかもわからないし、ついていたとしても角度が調整されていないので、どこを映しているのかわからない状態です。
このような状態で決定を下し、しかもその結果が報告されるのはかなり後です。場合によっては自分の任期が終わってからということもありえます。
権力をまともに行使するということは常人には不可能なことなのです。
よく言われるのは、「見渡す限り砂漠の中でオアシスがある方向を探し当てる能力が必要」だそうです。
つまり権力というものはまともに機能する方が不自然であるものなのです。
どれほど優れた人間あるいはそのために調整された組織でも長期間まともに機能し続けることはできません。
だから定期的にドライバーを交代する必要があるということです。
EX2) 「権力」に「欲望」が付帯する限りは「腐敗」へと導かれるもののようです。
人間の欲望は制限を知らない。
それを理性による自制で留めなければいけないが、社会的動物である人間にとって内発的制限(自制)より、外発的制限(外部からの制限)が効果的です。
「権力」はその性質故に、自身が外発的制限になり易いが、内発的制限は軽減される。やがて「権力」を持つ限られた世界の価値観に支配されて、外部の社会規範は無視される。
それが社会規範を持つ側からは「腐敗」と映るように思います。
EX3) 人が何故、権力を手にすると腐敗するのか、それは、権力を手にするという事は、悪いことをしても裁かれない自由を手にするからである。この誘惑に勝てる人間はそうそういない。なぜなら、権力は黒(悪)を白(善)といっても、誰もあなたを裁かない。なぜならば、あなたには権力があるから、という事なのである。一応、方便として、黒をしろと言い張るためのものは必要となるが、それ以外のものを必要としないのが権力なのだ。
誰もあなたの悪事を裁かない、だから、権力を手にしたものは、自分で自分を裁かなければいけない。主体性のない人間に権力を渡してはいけない理由がここにある。そういう人間が基本的に他人を基準にして自分の方向を決めているため、その他人が、権力を手にすると批判をしないし、批判をしたものがいても、それを権力を使って黙らせることが出来る為、自分の中に自分の法を作り、それを自分で守る心の強さがないと、権力の誘惑には勝てない。それを実現するためには、どういうことが悪いことなのか、経験的に知っているか、教養で知っているか、又はそれらを両方もっていて、なおかつ、それを知っている自分を過信しない謙虚さを兼ね備えていなければいけない。
これだけ言うと分かる通り、相当ハードルが高いことが分かる。大抵の人は、権力に勝てない。つまり、大きすぎる権力は、大抵の人間を腐敗させ、周囲がその悪事を批判できないことになるというのが、いつもの歴史のセオリーである。
よいお年を